治療内容

牽引療法

首または腰を引っ張る物理療法(機具などの物理的作用から直接あるいは間接的に行う体の治療)です。

脊椎(背骨)は頚椎(首の骨)から尾骨まで約30個の骨が重なってできています。その中を脊髄が通り、その脊髄から多数の末梢神経が骨と骨の間を通って出ていきます。この骨は労働や年齢、ケガのために変形したり、骨と骨の間の椎間板が突出したり(椎間板ヘルニア)してきます。この変形した骨や椎間板が脊髄や末梢神経に触れると、体の一部に痛みや痺れ、麻痺などが起こりはじめます。頚椎や腰椎はこの変化が最も起こりやすい場所なのです。

牽引療法 ギャラリー

コメント

牽引療法の目的は、首や腰を引っ張ることにより、狭くなった背骨の隙間を広げ、骨同士の圧迫を軽減させたり、ずれを矯正したりすることです。

牽引は、急性期の時にはあまり効果がなく、炎症が治まって慢性腰痛のようになった場合、また骨にヘルニアや骨折、脱臼、変形といった病態がある時に効果を発揮します。

痛みはなく、専用の器具を使ってきれいに軽く体を伸ばすようなイメージです。